ホームレス約61万人、米当局の試算に実態反映せずの批判も
同省によると、ホームレス人口の減少は退役軍人のホームレスの減少が要因。10年比で24%減ったとし、居住場所の貸し出し制度など連邦政府の関連事業への参加者増大が奏功したとしている。
また、慢性的なホームレス経験者への支援事業を拡大したことで該当者の人口は10~13年の間、16%減ったとも説明。慢性的なホームレス経験者は、1年以上の期間で継続的なホームレス生活を続けた者や過去3年の間に少なくとも4度、ホームレス生活を体験した住民らを指している。
同省によると、大都市を含む多数の地域でのホームレス人口は依然高率の水準。ニューヨーク、ロサンゼルス両市だけで全米のホームレス総人口の2割を占める。ニューヨーク市では昨年13%増、ロサンゼルス市は27%増となった。
米のホームレス支援団体は先月、教育省の財政支援を受けて作成した報告書で、学生世代のホームレスが深刻化している実情を紹介。11~12年の学年度中での学生のホームレスは120万人と過去最高を記録したと発表していた。