6人死亡のビル倒壊、現場監督者を起訴 米
(CNN) 米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで今年6月に解体工事中の建物が倒壊して隣接する建物を直撃し、6人が死亡した事件で、現場の作業を監督していた契約業者のグリフィン・キャンベル容疑者(49)が第3級殺人罪などで起訴された。
フィラデルフィア地検が25日発表したところによると、キャンベル被告は事件の前日、建設業者の反対を押し切り、崩壊した壁を支えるれんがや留め具を外していた。壁が崩れないよう足場を組む約束になっていたが、そのための人件費を惜しんだとされる。
被告は同日午後、警察に出頭した。同州の法律上、第3級殺人6件と、過失致死6件の罪に問われている。弁護側によると、被告は無実を主張する見通しだ。
事件ではキャンベル被告とは別に、現場でクレーンを操作していた運転手が当時違法薬物を使用していたとして、過失致死容疑などで拘束されている。本人は無罪を主張しているが、検察は25日、運転手がさらに共謀罪にも問われると発表した。
検察によると、事件の被告は今後の捜査でさらに増える可能性がある。