米カリフォルニア州、干ばつで非常事態宣言 山火事も発生
ロサンゼルス(CNN) カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は17日、同州が「恐らく、100年ほど前に観測を開始して以来、最悪の干ばつに見舞われている」として、旱ばつによる非常事態を宣言した。
ブラウン知事は非常事態宣言の中で、州の住民に自発的な「20%の節水」を求めた。
同州では16日、グレンドーラに近いロサンゼルス郡の丘陵地帯で山火事が発生。約700ヘクタールにわたって燃え広がり、火勢の封じ込めに成功したのは全体の3割にとどまっている。
違法なキャンプファイアが出火原因と見られているが、当局は干ばつの影響で大規模な山火事に発展したとしている。この火事で約3600人が避難したが、16日夜の時点で約1600人が帰宅を許されたという。
カリフォルニア州は2011年から深刻な干ばつに見舞われている。山間部の積雪量は通常の2割程度で、州最大の貯水池の水位が過去最低水準を下回っているほか、サクラメント川やサン・ホアキン川などの主要河川の水量も著しく減っている。