アルカイダ勢力は12カ国の5組織、シリアに懸念 米分析
ワシントン(CNN) 米情報機関を束ねるクラッパー国家情報長官は29日、国際テロ組織アルカイダの現有勢力に触れ、イエメンやソマリア、シリアなど計12カ国で5つの異なる系列組織が活動しているとの分析を明らかにした。
米上院情報委員会の聴聞会に提出した文書で述べた。特に内戦下にあるシリアへの浸透に懸念を強め、同国は過激派を引き付ける巨大な磁石になっていると指摘。シリアでは現在、1600組織が活動しているが、過激派の勢力は推定で2万6000人とした。
外国人の戦闘員は7000人を超え、多くは欧州や中東諸国出身者と説明。シリア内には訓練施設も出現し、訓練を受けた者を出身国に帰し、テロ行為の拡散を促しているのは大きな懸念だと語った。
一方、北朝鮮の核問題に関連しては、最高指導者の金正恩(キムジョンウン)第1書記の指導部が昨春宣言した核関連施設での活動拡大に準じた動きがみられると指摘。