米下院、債務上限引き上げ法案を可決

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米下院、債務上限引き上げ法案を可決

ワシントン(CNN) 米下院は11日、連邦政府の債務上限を2015年3月まで引き上げる法案を221対201の賛成多数で可決した。法案は上院へ送られ、12日中にも採決にかけられる可能性がある。

ルー財務長官によると、連邦政府の債務は今月27日に上限に達する見通し。上限引き上げ法案が成立しなければ、政府は債務不履行(デフォルト)の危機に直面する。

下院では多数派の野党・共和党が当初、上限引き上げの条件として退役軍人の年金削減を見直すよう求めていた。しかし10日の非公開会合で党内から十分な支持を得られなかったとみられ、ベイナー下院議長が断念を表明。11日は付帯条件なしの債務引き上げ法案が採決にかけられ、共和党議員227人のうち28人が賛成に回った。

ホワイトハウスのカーニー報道官は「経済の足かせとなる瀬戸際戦術から方向転換しようとする前向きの一歩だ」と述べ、下院の動きを歓迎した。

上院は与党・民主党が多数を占める。ワシントン一帯では12日夜から荒天が予想され、上院指導部はそれまでに採決を済ませたい意向だが、共和党保守派の有力議員は議事妨害を示唆している。議会は今週後半から休会に入るため、法案は12日中に可決されなかった場合、25日以降に持ち越されることになる。

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