米ワシントン州の土砂崩れ、死者14人 安否不明176人に
(CNN) 米ワシントン州シアトル北部スノーホーミシュ郡で起きた土砂崩れで、24日までに新たに6人が遺体で見つかり、死者は14人になった。同郡の緊急事態管理当局によれば、安否が確認できていない人はこれまでの18人から176人に増えた。負傷者は重傷者を含め7人に上っている。
土砂崩れは同州スノーホーミシュ郡オソ(人口約180人)とダーリントン(同約1350人)の両地域で22日に発生し、民家や別荘などがのみ込まれた。住民のほか、建設作業員や通行人が巻き込まれた恐れもあるという。
現場には捜索犬や航空機も出動し、音波探知機などを使って約100人態勢で捜索を続けている。しかし地盤が不安定で極めて危険な状態にあり、2次災害の危険もあることから捜索作業は難航。スノーホーミシュ郡の消防は記者団に対し、「非常に厳しい状況だ」「まだ希望は捨てていない。だが22日以降、がれきの中から生存者は見つかっていない」と語った。
24日には米連邦緊急事態管理局(FEMA)が応援に向かっているとの連絡があったという。
負傷者のうち5人が運ばれた病院では、24日の時点で4人が集中治療室で手当てを受けている。