米ワシントン州の地滑り、死者24人に 不明者多数
ワシントン州ダーリントン(CNN) 米ワシントン州北部で起きた地滑りの現場では25日、10人の遺体が新たに発見され、死者は計24人となった。依然として多数の住民の安否が確認できていない。
22日に大規模な地滑りが起きた同州オソとダーリントンの町では、安否不明者の家族らが見守る中、がれきと泥の中で必死の捜索作業が続いた。
地元消防当局の責任者は25日朝の記者会見で「奇跡を信じている」と語り、生存者の発見に望みをかけた。しかし、その後の会見で「残念ながら生存者の兆しは見つからなかった」と述べた。この日は2人の遺体が収容され、8人の遺体ががれきに埋もれているのが見つかった。遺体の身元や発見場所は公表されていない。
安否不明者は少なくとも176人に上るとされるが、名簿が一部重複している可能性があり、捜査当局者が正確な数を把握するために調べ直しているという。
同責任者がCNNに語ったところによると、損壊した建物は49棟に上る。捜索現場では25日、ボランティアの作業員1人が頭部を打つけがをした。当局は現場一帯が依然不安定な状態にあるとして注意を呼び掛けている。