米大統領暗殺謀った男に禁錮25年の判決
(CNN) オバマ米大統領の暗殺を企て、ホワイトハウスの敷地に複数の銃弾を撃ち込んだとして訴追されていた西部アイダホ州出身の男が31日、禁錮25年の刑を言い渡された。
オスカー・オルテガヘルナンデス被告(23)は2011年11月、車の窓からホワイトハウスに向けて発砲したとして計17件の罪に問われ、昨年9月にテロや武器所持で有罪を認めていた。
同被告は現場から車で走り去ろうとしたが衝突事故を起こし、徒歩で逃走。車内に残された弾倉から指紋が検出され、5日後にペンシルベニア州のモーテルで拘束された。
事件当時、大統領一家は全員外出していた。検察は「銃弾は一つ間違えばホワイトハウスの警護要員に当たるところだった」「被告は大統領に憎悪の感情を抱き、連邦政府の転覆を望んでいた」と主張した。
検察によると、同被告は犯行の数カ月前から計画を立て、車でワシントン入りしていた。連邦捜査局(FBI)によれば、10年以降から反政府的な発言が目立つようになり、「政府は国民を支配しようとしている」「米国は弱い者いじめをしている」などと主張。「反キリストの大統領を追放するという任務を神から授かった」と友人らに話していたという。