米空軍の大規模カンニング、上官9人を解任
ワシントン(CNN) 米西部モンタナ州にあるマルムストローム空軍基地の技能試験で大規模なカンニングが発覚した問題で、ジェームズ空軍長官は27日、士官9人を解任したと発表した。
ジェームズ長官によれば9人は「指導的な地位」にあり、カンニングに直接関与してはいないものの、「部下に対する適切な監督を怠った」ことの責任を問われた。
また同日、カンニング事件が起きた第341ミサイル航空団の司令官であるスタンリー大佐が辞表を提出した。空軍地球規模攻撃軍団のウィルソン司令官が明らかにした。
ジェームズ長官によれば、カンニングへの何らかの関与が疑われた士官100人のうち、9人は嫌疑が晴れたため元の任務に戻る予定だが、残る91人については懲罰対象になり、一部の士官については軍法会議にかけられる可能性もあるという。
不正行為の発覚は空軍関係者に対する薬物所持捜査がきっかけだった。捜査線上に浮かんだ3人がマルムストローム空軍基地のミサイル部隊の所属で、携帯電話を調べたところ試験に関する情報が見つかったという。