ウクライナ情勢 米ロ外相が会談へ、大統領選は一騎打ちか
キエフ(CNN) 米国務省によると、ケリー国務長官とロシアのラブロフ外相が30日夜、ウクライナ情勢を巡って会談する。
両外相はウクライナを巡る緊張の緩和と、ロシアがウクライナ国境沿いに展開している兵力などについて話し合う見通し。国務省のサキ報道官が会談の日程を確認した。
国境でのロシア軍集結を懸念する欧米諸国に対して、ロシア側は軍事演習だと主張し、ウクライナへ兵力を送り込むつもりはないとの立場を繰り返している。ラブロフ外相は29日、ロシア国営テレビとのインタビューで「国境を越える意図も関心もまったくない」と強調した。
オバマ米大統領とプーチン・ロシア大統領は28日の電話会談で、「外交手段による問題解決」に向け、双方の外交代表が直接会って次のステップを協議するとの合意に達していた。
一方、ウクライナでは5月に予定される大統領選に向け、ヤヌコビッチ前政権への抗議デモを主導したボクシング元世界王者のクリチコ氏が撤退を表明。親欧米派の実業家、ポロシェンコ氏の支持に回った。
すでに出馬を表明しているチモシェンコ元首相との間で、事実上の一騎打ちとなることが予想される。