老人ホームにストリッパーはダメ? 米NYで裁判に
(CNN) 米ニューヨーク州の老人ホームを男性ストリッパーが訪れて、入居者の女性の前でダンスを披露した。これを知った女性の家族がホームを相手取って訴えを起こす騒ぎに発展している。
発端は、このホームに入居する女性のバーニス・ヤングブラッドさん(86)の息子フランクリンさんが、母親の私室にいる下着姿の若い男性の写真を見つけたことだった。
フランクリンさんは母親を原告として老人ホームを相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こした。
WCBSの報道によれば、同ホームは入居者委員会の委員16人全員の承諾を得てストリッパー公演を行っていたという。ホーム側の弁護士は記者団に対して8日、「不適切なことは何もない」と強調。バーニスさんも公演を楽しんでいたと主張した。
一方、訴状によると、バーニスさんは男性ストリッパーに体を触るよう促されて「うろたえ、戸惑った」と主張。ホーム側が「職員の悪趣味な快楽」のために、男性ストリッパーを招いていたと訴えている。バーニスさんには軽度の認知症がある。
フランクリンさんは、母親がストリッパーへのチップを強要されたとも主張した。入居者の所持金は普段、ホーム側が鍵をかけて保管しているという。
フランクリンさんは「風俗などの馬鹿騒ぎが老人ホームに持ち込まれた。ここはそんな場ではない」と怒りをぶつけている。