熱気球の炎上事故、3人の遺体発見 米バージニア州
(CNN) 米バージニア州で起きた熱気球の炎上墜落事故で、乗っていた操縦士1人と乗客2人が12日までに遺体で見つかった。警察や国家運輸安全委員会(NTSB)は事故原因の究明に乗り出した。
警察によると、事故は9日に同州リッチモンド北部で開かれた気球フェスティバルで起きた。参加した気球13機のうち、着陸しようとしていた3機が接近。2機は無事に着陸したが、残る1機が送電線に接触して炎上し、爆発が起きてかごの部分と気球部分が分離した。
乗っていた3人のうち、2人は10日に遺体で見つかり、そこから北へ約90メートル離れた地点で11日に3人目の遺体が見つかった。
遺族によると、死亡した操縦士のダニエル・カークさんは元空軍兵で、30年以上の気球操縦経験を持ち、気象条件が良くないと判断すれば気球を飛ばすことはなかったという。
乗客の2人はリッチモンド大学女子バスケットボールチームの関係者だった。
目撃者によれば、乗客は「助けて」と叫び続けていたといい、かごから2人が飛び降りるか転落するのを見たという証言もあった。