「インスタ映えの島」で3日間に200回超す地震、当局が注意呼びかけ ギリシャ
アテネ(CNN) インスタ映えの観光地として知られるギリシャのサントリーニ島で、2日までの3日間に200回以上の地震が発生している。3日は学校が休校となり、当局は屋内に大勢の人が集まったり、港に近付いたりしないよう呼びかけた。
当局は2日、エーゲ海に浮かぶ近隣のアナフィ島、イオス島、アモルゴス島の学校も休校になると発表した。
サントリーニ島では1月31日から2月2日にかけ、200回を超す地震が観測された。地震の規模は最も大きいものでマグニチュード(M)4.6だった。
サントリーニ島は3600年前の火山噴火でできた三日月形のカルデラで知られ、「インスタグラム島」と呼ばれる絶景を目当てに年間約340万人が訪れる。人口は約2万人。
人気の夕日を眺める観光客/Alkis Konstantinidis/Reuters
2日には今回の地震によるリスクを評価するため緊急委員会の会合が召集された。3日にも会合が予定されている。
サントリーニ島は、過去40万年で100回以上の噴火を繰り返してきたヘレニック弧火山帯に位置する。
当局は現在の地震活動について、地殻変動によるもので火山活動とは無関係のようだとの見方を示し、2011年と12年に地震活動が活発化した際も噴火は起きなかったと指摘した。
直近の大地震は1956年に発生。M7.5の地震に続いて高さ25メートルの津波が発生し、少なくとも53人が死亡した。