月着陸船「ブルーゴースト」、月の画像を初めて撮影 「自撮り」も

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月を背景に撮影された月着陸船「ブルーゴースト」の上部デッキ/Firefly Aerospace

月を背景に撮影された月着陸船「ブルーゴースト」の上部デッキ/Firefly Aerospace

(CNN) 米宇宙企業ファイアフライ・エアロスペースは、月着陸船「ブルーゴースト」が地球軌道から月の画像を初めて撮影したと明らかにした。

同社はX(旧ツイッター)に2点の画像を投稿した。ひとつは着陸船の上部デッキから月を撮影したもので、もう一つは天球そのもののスナップショットだった。

ブルーゴーストは月への旅を続けており、3月2日の着陸を予定しているが、ミッションについては定期的に最新情報が提供される。

ブルーゴーストは地球の画像や動画の撮影も行っている。地球が太陽を覆う映像では、地球によって太陽の光がほぼ遮断され、ブルーゴーストが短時間、暗闇の中に沈む様子が捉えられている。1月31日には、ブルーゴーストが軌道上を移動する際、地球が月を覆い隠す様子を捉えた映像も公開された。

ブルーゴーストは1月15日、スペースXのロケット「ファルコン9」で打ち上げられた。ブルーゴーストは約1週間以内に地球の軌道を離れ、4日間にわたる月への旅に出発する予定だ。さらに16日間、月を周回した後、月への着陸を試みる。

ブルーゴーストには、米航空宇宙局(NASA)が進める「商業月面輸送サービス(CLPS)」の取り組みの一環として10個の科学技術装置が搭載されており、月のデータを収集して送信する。CLPSは、50年以上ぶりに宇宙飛行士を月面に着陸させることを目的としたNASAの「アルテミス計画」の一部でもある。

ブルーゴースト版「ブルーマーブル」(同着陸船が撮影した地球の写真)/Firefly Aerospace
ブルーゴースト版「ブルーマーブル」(同着陸船が撮影した地球の写真)/Firefly Aerospace

NASAによれば、科学技術装置は全てのこれまでのところ「健全」で、予想通りに稼働している。

全てが順調にいけば、ブルーゴーストは、月の東端にあるラトレイユ山の近くに着陸する。ラトレイユ山は火山のような地形をしており、幅300マイル(約483キロ)を超える危難の海(危機の海)と呼ばれる盆地にある。ブルーゴーストはその後、月に夜が訪れるまで、月での1日(地球での約14日)にわたり活動を行う。月の夜は暗く低温でブルーゴーストは稼働を停止する予定。

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