米CDC職員75人 炭疽菌に接触の恐れ
アトランタ(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は19日、職員約75人が手違いによって炭疽菌(たんそきん)にさらされた可能性があると発表した。対象となる職員には抗生剤を投与して経過を観察しているが、「感染の可能性は極めて低い」としている。
それ以外のCDC職員や職員家族、一般市民が危険にさらされる事態とは考えておらず、特に対策を講じる必要はないと説明している。
これまでの報道によると、特定の研究施設で試料の不活性化が適切に行われず、その試料が生菌を扱う設備のない研究施設3カ所で実験に使われた。この3施設の職員は、菌が不活性化されていると思って適切な感染予防措置を講じなかったという。
今回の事態は6月13日に発覚した。
炭疽菌は皮膚や肺、腸を通じて感染する。発熱や頭痛などかぜのような初期症状が出て、最悪の場合は死亡することもある。
CDCは再発防止に向けて安全対策を見直すと発表した。