リビア米領事館襲撃の「首謀者」逮捕 米国防総省
(CNN) 米国防総省は17日、リビア東部のベンガジで2012年に起きた米領事館襲撃事件の首謀者とされるアハメド・アブカタラ容疑者を拘束したと発表した。この事件に関連して米当局が容疑者を逮捕したのは初めて。
米当局者によると、米陸軍特殊部隊や連邦捜査局(FBI)が数日前からアブカタラ容疑者を監視しており、ベンガジ南部で同容疑者を誘い出して拘束した。
拘束に際して銃撃戦などは発生せず、民間人の死傷者も出ていない。作戦にかかわった米国の要員は全員が無事リビアから出国したという。
アブカタラ容疑者は殺人やテロ共謀などの罪に問われており、数日中に米国に移送される見通し。有罪になった場合、死刑を言い渡される可能性もある。現在は地中海に停泊している米海軍艦で取り調べを受けているという。
2012年9月11日に発生した米領事館襲撃事件では、当時のスティーブンス駐リビア大使など米国人4人が死亡。米当局はアブカタラ容疑者らが襲撃に関与したと断定し、行方を追っていた。
同容疑者の拘束を受けてホルダー司法長官は、「引き続き捜査を続け、共謀者を見つけ出して逮捕する」と語った。