米警官、他人噛んだ犬の首を切って殺す 動物虐待で逮捕
(CNN) 米東部ボルティモア市の警察は21日までに、飼い主宅から逃げて遭遇した女性に噛み付いていた犬の首を男性警官が刃物で切って殺していたことが判明し、重罪の動物虐待の容疑で逮捕、訴追されたと発表した。
警官の今回の処置は完全な捜査手続きの違反とも認めた。
地元警察の報道担当によると、犬が住民を攻撃したとの通報が今月14日にあり、複数の警官が現場に急行。棒などを使い、犬を制圧した直後に、警官が首を切ったという。犬はこの後、死んでいた。この警官は現場到着前、「始末してやる」と口走ったとの情報がある。
犬の種類は中国原産の「シャー・ペイ」で、7歳。14日に飼い主宅から逃げ、その日に女性を攻撃していた。女性は手を噛まれるなどのけがを負ったが、軽傷とみられる。
犬を捜し回っていたとする飼い主は、警察は18日までに犬が死んだ詳しいいきさつを教えてくれなかったと主張。「首を刺されて死んだのを知ったのはニュースから。正義が下されて欲しい」とし、「他人を噛んだのは事実だが、警察のその後の対応には問題がある」と述べた。犬の性格は攻撃的ではなかったともしている。