海岸で不時着機にはねられた親子、9歳少女も死亡 米フロリダ
(CNN) 米フロリダ州の海岸を父親と散歩中、不時着してきた小型機にはねられて重体になっていた9歳の少女が亡くなった。同州ソラソタ郡の当局が29日に明らかにした。
死亡したのはジョージア州から来ていたオセアナ・イリザリーさん。27日午後、父親のオミー・イリザリーさん(36)と一緒に海岸を散歩していたところへ小型機が不時着した。オミーさんはその場で死亡が確認され、オセアナさんは病院に搬送されていた。
小型機はトラブルを起こして空港に戻れなくなり、海岸に着陸を試みていた。パイロットのカール・ココムーアさんと乗客のデービッド・シーンさんは無事だった。
ココムーアさんは、同機の高度が下がり続けていたため考える余裕がほとんどなく、人がいないように見えた海岸を目指したといい、「2人の姿は見えなかった」「着陸して機体から出て初めて、海岸に人がいたことに気付いた」と話している。
事故原因などについては米連邦航空局(FAA)と米国家運輸安全委員会(NTSB)が調査中。ココムーアさんを訴追するかどうかはフロリダ州の捜査当局が判断する。
ココムーアさんは「イリザリーさんのご家族に心からお詫びする。調査には全面的に協力する」との談話を発表した。
死亡したオミーさんは、妻との9年目の結婚記念日の当日に命を落とした。フェイスブックでこの日、妻に宛てて「いい時も悪い時もずっと一緒にいてくれてありがとう。心から愛してる。とても幸せな気持ちで、2人の前途を待ちわびている」とメッセージを送っていた。