中国も排出削減主導を、米大統領が演説 国連気候サミット
(CNN) 地球温暖化対策について話し合う国連気候変動サミットが23日、米ニューヨークの国連本部で開かれた。演説に立ったオバマ米大統領は、増大する気候変動の脅威に対抗するためには、二酸化炭素の排出を抑制しなければならないと力説した。
オバマ大統領は特に、世界最大の人口を抱える中国を名指しして、二酸化炭素の排出削減で米国と共に世界をリードしなければならないと主張。「我々にはリードする責任がある」「それが大国のすべきことだ」と訴えた。
サミットは国連の潘基文(パンギムン)事務総長の主催で、加盟全193カの首脳に開かれた会合として開かれた。24日から始まる国連総会でも最優先課題の1つとして地球温暖化対策について話し合う。
ただ、気候変動対策で幅広い合意を取り付けるのは簡単ではない。中国はエネルギー生産の流入を止めることには否定的な姿勢を示してきた。米国では人間の活動と気候変動との因果関係を否定する意見も根強い。
そうした現実を念頭にオバマ大統領は、「各国とも行動を阻む利害が存在する。自国が動いて他国が動かなければ経済的に不利になるという疑念もある。それでも我々はリードしなければならない」と力を込めた。
オバマ大統領は国際社会に排出量削減を促すための行動計画や、途上国の温暖化対策を支援する措置を発表。さらに、2020年までの排出削減目標を達成するためのパートナーシップ計画を披露した。