米国で大規模な銃乱射事件が増加基調、月間約1件 FBI
ワシントン(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は25日までに、乱射など大量の犠牲者が出る発砲事件の発生の頻度が近年増える傾向にあり、2000年から13年にかけては月間約1件の比率になっているとの調査報告書を発表した。
同期間では486人が死亡、557が負傷した。この数字には犯人の死亡や負傷は含まれていない。
FBIはこれら発砲事件を人口密集地区などで積極的に殺害に関与もしくは殺人未遂を犯す個人による犯行と区別した。ただ、ギャングの抗争や麻薬絡みの暴力事件などは除外している。
調査報告書によると、これら事件の6割は警官らが現場に到着する前に終息していることが判明。それだけにこの種の犯罪の事前防止が困難な状況にあることを示した。また、犯行時間については大半が5分以下で、2分以下が多かった。
調査対象となった事件のうち、4割で実行犯が自殺していた。
銃撃犯の大多数は男性で、2000年から13年にかけて発生した該当事件のうち女性が起こしたのは6件だった。
報告書によると、事件の7割は商業や企業関連施設、教育施設で発生した。
同期間の上半期を見た場合、事件の発生は年間当たり平均6.4件。下半期にはこれが16.4件に急増していた。月間当たりで平均1件以上起きている計算となった。