米国で大規模な銃乱射事件が増加基調、月間約1件 FBI
容疑者らの行動心理分析に当たるFBI担当者は、犯行の動機については様々としながらも、過去の乱射事件に触発された凶行が増えている形跡があると指摘。多くの実行犯は過去の大規模事件を調べ、犯人が受ける悪名に刺激を覚えているとも述べた。
大規模かつ悲惨な発砲事件が起きれば起きるほど、人間関係や組織に遺恨を抱く、社会の片隅に追い詰められた個人らが行動に駆り出される機会が増えることへの懸念も示した。
今回の報告書は、最近発生した大規模発砲事件を受け背景要因や事前防止策の分析を求めた米ホワイトハウスの指示を受けてまとめられた。FBIにもこれら事件への初動対応の向上を探る狙いがあった。
連邦や州、市町村の治安機関に正確なデータを供与し、事前防止や準備、対応、後処理などでの方途を改善させるのが報告書作成の狙いとしている。報告書が参考材料にした事件には、米コネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で12年12月に起きた銃乱射事件や同じく同年にコロラド州オーロラの映画館で発生した銃乱射事件などが含まれる。