シリア過激派への参加を志願か 米少女3人を送還
(CNN) シリアのイスラム過激派に加わる目的で米国を出発したとみられる十代の少女3人がドイツで見つかり、米連邦捜査局(FBI)が送還していたことが分かった。米当局者が21日までに明らかにした。
当局者らによると、渡航を計画していたのは米コロラド州デンバーに住むソマリア系米国人の姉妹1組とスーダン系米国人の友人で、年齢は15~17歳。17歳の少女が計画を指揮していたとみられる。
少女の両親らから通報を受けたFBIが17日、空路で独フランクフルトに到着した3人を発見した。手掛かりはパスポートだったという。3人は19日にデンバーへ送り返された。
FBIの報道官は、3人に渡航理由などを詳しく聴いているとする一方、「状況認識に基づいて帰国を手助けしたということ以外、公開できる情報はない」と述べた。
FBIは3人がインターネット上で交わしていた通信から、支援者がいたかどうかを調べている。地元捜査当局によると、姉妹の父親の金2000ドル(約21万円)がなくなっていたことなどから、少女らが渡航資金を親から盗んだ可能性が指摘されている。
少女らに家出の前歴はない。シリアへ到達しようとしていた経路は不明だが、最終的な目的は同国の過激派に参加することだったと、当局者らは話している。