シエラレオネでエボラ熱感染の医師、米国に到着
(CNN) 西アフリカ・シエラレオネでエボラ出血熱と診断された同国出身の医師が15日に米国へ運ばれ、オマハのネブラスカ医療センターに収容された。
家族らがCNN系列局に話したところによると、この医師はマーティン・サリアさん。米国人の妻と結婚して米国の永住権を持ち、メリーランド州に住みながらシエラレオネとの間を行き来して医療活動を続けていたという。
シエラレオネの首都フリータウンの米大使館は、最近エボラ熱と診断された医師が14日に同国を出発し、ネブラスカ医療センターへ向かったことを確認した。同センターは、エボラ熱患者を乗せた飛行機が15日午後4時前に到着したと述べた。
シエラレオネ側で治療にあたっていたチームによると、サリアさんの容体はこれまで米国での治療で回復した患者らに比べ、非常に重篤とされる。
米国務省によると、米国への搬送はサリアさんの妻が依頼し、かかった費用を政府に払い戻すことを約束したという。具体的な金額は明らかでない。
ネブラスカ医療センターは、エボラ熱のような危険性の高い感染症に対応できる米国内4施設のうちの1つ。リベリアでエボラ熱に感染した米国人医師とカメラマンも同センターで治療を受け、それぞれ9月と10月に退院している。
これまでに米国で治療を受けたエボラ熱患者9人のうち、8人はすでに回復。テキサス州ダラスの病院でリベリア人男性1人が死亡した。