異臭騒ぎで数千人が避難、ホテル館内に塩素ガス 米シカゴ
(CNN) 米イリノイ州シカゴ近郊のホテルで7日未明、館内に異臭が立ち込めて宿泊客など数千人が避難する騒ぎがあった。警察は何者かが故意に高濃度の塩素ガスを発生させたとみて、刑事事件として捜査に乗り出した。
騒ぎが起きたのは同州ローズモントのハイアットリージェンシー・オヘアホテル。同日午前1時ごろ、通報を受けて到着した捜査員が空気中から高濃度の塩素ガスを検出した。
異臭のため19人が吐き気や目まいを訴え、手当てを受けたり近くの病院に運ばれたりした。
危険物処理班は、ホテル9階の階段付近から異臭が発生していることを突き止め、塩素とみられる物質を発見した。
ホテル内では参加者が動物の仮装をして集まる毎年恒例のイベント「ミッドウェスト・ファーフェスト」が開催中だった。CNN系列局WGNは、キツネやトラ、クマなどの姿をした参加者が通りにあふれ、消防車や危険物処理班が到着する様子を伝えている。
イベントの主催者によると、参加者は数時間後にホテルに戻ったという。