買い物中に射殺された黒人男性の遺族が訴訟 米オハイオ
警察はこの直後、クローフォードさんの交際相手だったターシャ・トーマスさんに事情を聴いた。その様子を収録したビデオが14日、英紙ガーディアンのウェブサイトに掲載された。
ビデオでは、刑事がトーマスさんに「かれはなぜ店内で銃を所持していたのか」「いつも銃を持ち歩いていたのか」などと質問し、「うそをつけば刑務所へ送ることになる」と威嚇。「銃を持っているのは一度も見たことがない」と涙ながらに話すトーマスさんに対し、薬物や酒の影響はないかと疑いの目を向けている。
刑事は90分間にわたる聴取の末、トーマスさんにクローフォードさんの死を知らせて「かれの自業自得だ」と言い放った。
CNNは警察にこのビデオについてのコメントを求めたが、返答は得られていない。担当刑事が9月に説明したところによると、聴取の時点ではクローフォードさんが店に銃を持ち込んだ疑いがあるとしか聞いていなかったという。
遺族の弁護士は聴取の内容について、「警察はクローフォードさんを犯罪者に仕立て上げ、射殺を正当化するための言葉を引き出そうとした」と批判している。