原爆極秘開発の地、米国立公園の候補地に

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ワシントン州のハンフォード・サイト

ワシントン州のハンフォード・サイト

(CNN) 米国でこのほど国立公園の新設や拡張の計画を承認する法案が議会を通過し、広島と長崎に投下された原爆を極秘開発した「マンハッタン・プロジェクト」の地が国立公園の候補地となった。

広島では1945年8月6日の原爆で8万人が即死し、後遺症などで11万2000人が死亡した。8月9日に長崎に投下された原爆では7万人以上が即死した。

米国では原爆投下が第2次世界大戦を終わらせたとして評価されている。

歴史遺産の保全などを目的とする法案には国立公園7カ所の新設と9カ所の拡張、国家遺産地区15カ所の拡張が盛り込まれた。既に議会を通過して、オバマ大統領が署名すれば成立する。

このうち「マンハッタン・プロジェクト国立歴史公園」は、ロバート・オッペンハイマーら科学者の主導で原子炉を建設して原爆を組み立てたニューメキシコ州ロスアラモス、テネシー州オークリッジ、ワシントン州ハンフォードの3カ所が候補地となる。国立公園の新設は土地の取得に左右される。

ほかにはメリーランド州とニューヨーク州にある奴隷解放運動の指導者ハリエット・タブマンゆかりの地、コロンビアマンモスなど氷河期時代の化石が残るネバダ州チュールスプリングなどが国立公園の候補地として承認された。

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