買い物中に射殺された黒人男性の遺族が訴訟 米オハイオ

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(CNN) 米オハイオ州で買い物中に空気銃を手に取った黒人男性が警官に射殺された問題で、男性の遺族らが警官や店舗を相手取り訴訟を起こした。担当の弁護士が16日に発表した。

米国では最近、白人警官が黒人市民を死亡させる事件が相次いだことに対する抗議デモや暴動が続発。犠牲者とされる黒人の中に、ジョン・クローフォードさんの名前も挙がっている。

クローフォードさんは今年8月、大型スーパー「ウォルマート」の棚から空気銃を手に取っていた。警官は、クローフォードさんが店内で銃を持ち歩き、振り回しているとの通報を受けて出動。銃を捨てろという指示にすぐに従わなかったため発砲したとされる。

9月の大陪審では警官を起訴しないとの決定が下され、検察は「不運が偶然重なった」との見方を示した。

これに対して遺族らは、警官が指示の後に十分な時間を置かず、黒人への偏見に基づいてクローフォードさんを危険人物と決めつけたと主張。さらに空気銃の管理を怠った店側にも責任があるとして、警官と警察責任者、市当局、ウォルマートに損害賠償などを求める訴訟を起こした。「かれは買い物をしていただけ。だれにも差し迫った脅威を及ぼしてはいなかった」と、弁護士は強調する。

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