米国防長官がアフガン訪問、米軍撤退の期限延長を示唆
(CNN) 米国のカーター国防長官は21日、就任後初の外遊先としてアフガニスタンを訪れた。首都カブールでの記者会見で、アフガン駐留米軍の撤退期限は延長される可能性があることを明らかにした。
カーター長官はヘーゲル前国防長官の後任として17日に就任した。21日にはカブール入りし、ガニ大統領との会談に続いて共同会見に臨んだ。
長官は会見で「これまでの前進を定着させることが優先課題だ。オバマ大統領は治安戦略への支援強化策をいくつか検討している。この中には米軍撤退時期の見直しも含まれる」と述べ、期限延長の可能性を示唆した。
アフガン駐留米軍は昨年末に戦闘任務を終え、残留した約1万1000人の部隊が訓練、支援任務に当たっている。現在の計画ではこの部隊を1年間で半減させ、来年末までには完全撤退させることになっている。
これに対してガニ大統領は先月、米CBSとのインタビューで、オバマ大統領に撤退計画の見直しを呼び掛けていた。
カーター長官は22日にかけ、アフガンで米軍部隊の視察や指導者らとの会談を予定している。