エボラ熱克服の米看護師、病院を提訴 「対応怠った」
提訴を受けてTHRの広報は、「我々は職員を家族の一員と見なしている。だからこそニナの闘病を支え続け、彼女は今もチームの一員であり続けている。今回の提訴には心を痛めているが、この問題は解決できると信じている」との談話を発表した。
ファムさんは国立衛生研究所の病院に入院して専門的な治療を受け、退院した。CNN系列局のKTVTによると、現在も同病院の職員として給与を受け取っているが、まだ疲労感や全身の痛みが続き、職場復帰は果たしていないという。
不安感にとらわれたり悪夢を見たりすることがあるほか、偏見にも苦しんでいると訴状では訴え、「救命救急看護師になるという夢を追い始めたばかりなのに、二度と復帰できない可能性もある」とした。
損害賠償は、身体的・精神的苦痛や身体機能障害、人生の喜びの喪失、生計を立てる能力の喪失などに対する代償として請求。額は明らかにしていない。
ファムさんは談話を出し、「私は自分の健康やキャリアに関して多くの問題に直面しており、今回の訴訟はそれに対応する手段を提供してくれる」「さらに大切なことに、何が起きたのか真実を明らかにして、すべての医療従事者や管理者が次の非常事態に備えて対応を改善する一助になる」とコメントした。