米司法省が中国人6人を起訴、産業スパイなどの罪
ニューヨーク(CNNMoney) 米司法省は20日までに、米国のIT企業から企業秘密を盗み出した産業スパイなどの罪で、中国籍の6人を起訴したことを明らかにした。中国の大学や企業を利することを狙った計画的な犯行だったとしている。
起訴状によると、起訴された6人のうち、天津大学の教授は16日に中国から米サンフランシスコに到着したところを逮捕された。米アバゴ・テクノロジーズ社の技術者として勤務していた時に企業秘密などを盗み出した罪に問われている。
また、同教授がカリフォルニア州内の大学に在籍していた時の同級生だった男は、勤務先のスカイワークス・ソリューションズ社から企業秘密を盗んだとされる。
2人は携帯電話やタブレット端末などで干渉を防ぐために使われる技術の研究や開発を行っていたが、2009年に米国での仕事をやめて中国へ帰国。天津大学と共同でROFSマイクロシステムズという会社を設立し、盗んだ技術を中国での大量生産に利用した罪に問われている。
司法省はほかにも天津大学の教授など4人を技術盗用の共謀罪で起訴した。最も罪が重い産業スパイ罪の法定刑は15年以下の禁錮と50万ドル(約6000万円)以下の罰金。