ボストンで射殺の容疑者 女性ブロガーの斬首を計画か
(CNN) 米ボストン市内で刃物を振りかざしたとされる男が警官に射殺された事件で、司法関係者は3日、この男が当初、言論の自由の保護などを訴えている運動家の女性の殺害を計画していたことが分かったと語った。
この事件では、警備員だったウサーマ・ラヒム容疑者(26)が警官に対して刃物を振りかざしたとして、2日にボストンで射殺された。司法関係者が3日にCNNに語ったところでは、同容疑者は保守系ブロガー、パメラ・ゲラー氏の首をはねて殺害することを計画していたという。
ゲラー氏が代表を務める団体は、先月テキサス州でイスラム教預言者ムハンマドの風刺画イベントを開催。警察はこの会場前で発砲した男2人を射殺し、テロ計画を阻止したと発表していた。
この団体は、言論の自由の保護や「米国のイスラム化阻止」を訴える活動を展開していた。
米連邦捜査局(FBI)がボストンの裁判所に3日提出した書面によれば、ラヒム容疑者は当初ゲラー氏を殺害しようとしたものの、「そんなに長く待てない」という理由で標的を警官に切り替えたとされる。
この事件では、ラヒム容疑者の共犯者だったとされるデービッド・ライト容疑者(25)がラヒム容疑者のスマートフォンから証拠を抹消して捜査を妨害した疑いで逮捕され、3日にボストンの裁判所に出廷した。
FBIの捜査員によると、ラヒム容疑者はイスラム過激派への関与が疑われるとして、テロ対策当局が24時間態勢で監視していた人物だった。