米政権、イラクへ500人の増派を検討か
ワシントン(CNN) イスラム過激派組織「シリア・イラク・イスラム国(ISIS)」と戦うイラク軍を支援するため、オバマ米政権が同国への500人規模の兵員増派を検討していることが、9日までに分かった。
増派の可能性はAP通信が1000人と伝えたが、米当局高官はCNNに対して、軍は同人数を含む様々な選択肢を検討中で、政権としては500人に近い人数を目標にしているようだと述べた。まもなく最終的な決断が下されるという。
増派される兵員はイラク軍兵士らの訓練が主な任務とされるが、それとは別に警備や空爆支援、医療支援などが任務となる可能性もある。人数の内訳は不明。
イラク当局は近く、西部アンバル州などに複数の軍事訓練施設を増設する予定だ。同当局者はさらに、米軍要員がイラク軍だけでなく、イスラム教スンニ派の部族戦闘員を直接訓練する案も検討されていると述べた。
デンプシー米統合参謀本部議長はこの日、訪問先のエルサレムで同行の記者団に、オバマ大統領からイラク軍への支援強化を検討するよう要請されていると語った。
イラクに駐留する米軍要員は現在約3050人に上る。