NY脱獄 手助けの女職員、受刑者と性的関係 夫の殺害計画も
(CNN) 厳重な警備で知られる米ニューヨーク州の刑務所から受刑者2人が脱獄した事件で、脱獄を手助けしたとされる刑務所職員の女が、脱獄した受刑者のうち少なくとも1人と性的関係をもっていたことが18日までに分かった。捜査関係者が明らかにした。脱獄した2人は今も捕まっていない。
事件が起きたのは同州北東部ダニモラにあるクリントン刑務所。殺人罪で服役していたリチャード・マット(49)、デービッド・スウェット(35)の両受刑者が電動工具で壁に穴を開けるなどして脱獄した。2人に工具などを提供したとして、刑務所内の作業所の監督者だったジョイス・ミッチェル容疑者が逮捕されている。
クリントン郡のアンドルー・ワイリー地区検事によれば、ミッチェル容疑者は脱獄事件後に夫に対し、2人が夫を殺害する計画を立てているなどと知らせたという。
ワイリー検事は「容疑者は夫に、殺人計画や何が起きたかを話した」と述べた。
これについてミッチェル容疑者の弁護士は、容疑者が夫の殺害計画を知っていたが関与はしていなかったと語った。
ミッチェル容疑者は過去に、スウェット受刑者との不適切な関係をめぐり取り調べの対象となったことがあった。ワイリー検事によれば、スウェット容疑者は2013年、このことが原因で作業所から異動させられた。
また別の捜査に詳しい当局者によれば、この年、ミッチェル容疑者はマット受刑者とも性的関係をもつようになったという。場所は2人が唯一会える場所、つまり作業所だった。