オバマ米大統領、教会銃乱射受け銃規制強化訴え
ワシントン(CNN) 米サウスカロライナ州にあるアフリカ系米国人の教会で9人が射殺された事件を受け、オバマ大統領は18日、ホワイトハウスで行った演説で犠牲者に哀悼の意を表すとともに、銃規制強化の必要性を改めて強調した。
オバマ大統領はバイデン副大統領と共に演説に立ち、「安らぎと平和を求める場で死者が出たことはあまりにも痛ましい」と述べて犠牲者を追悼。殺害された牧師をはじめ、同教会に大統領夫妻の知人がいたことも明らかにした。
銃規制については、「またしても罪のない人々が殺害された。その一因は、危害を加えたがっている人物が何の問題もなく銃を入手できてしまうことにある」と指摘。その上で「このような大量殺人は他の先進国では発生しない。これほど頻繁に起きることもない。我々の権限で対策を講じなければならない」と訴えた。
米国では公共の場での発砲事件が後を絶たず、オバマ大統領が就任した2009年以降だけでも、コネティカット州の小学校やコロラド州の映画館で起きた銃乱射事件で大勢の犠牲者が出ている。
一方、2016年の大統領選に立候補を表明している共和党のランド・ポール上院議員は首都ワシントンで行った演説で、「我が国には病巣がある。恐ろしい誤りがある。だがそれは政府によって是正されるものではない」と力説した。
オバマ大統領の18日の演説について、全米ライフル協会(NRA)はコメントを避けている。