米で「東部クーガー」絶滅宣言へ、最後の確認は1938年
(CNN) 米魚類野生生物局は21日までに、絶滅危惧種リストに入れていたネコ科の大型動物である「東部クーガー(ピューマ)」を同リストから外し、絶滅を宣言する方針を決めた。
生息が最後に確認されたのは1938年で、場所はメーン州サマーセット郡の遠隔地の荒野だった。同局は2011年、東部クーガーの生息の有無に関する調査を終了。米東部とカナダ東部の計21州で生息を示唆する証拠は入手していなかった。
米連邦政府は1973年、このクーガー亜種を絶滅危惧種に指定。法律では、絶滅が判断された動植物は保護の対象にならない。米国内のネコ科の大型動物では、クーガーの別の亜種である「フロリダパンサー」も約50年間、絶滅危惧種に指定されている。
東部クーガーの絶滅の正式宣言に当たっては、一般から賛否の意見を募る作業が必要。今年8月17日までに、絶滅宣言を勧告するインターネットサイトに意見などを投稿出来る。
米魚類野生生物局が絶滅危惧種に指定する動植物は1200種以上で、ホッキョクグマや61種の昆虫などが含まれる。さらに350種以上が生息の危機に瀕(ひん)していると判断されている。