サウスカロライナ州議会 南部連合の旗を撤去へ

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教会銃撃事件受け、撤去を決断

米サウスカロライナ州コロンビア(CNN) 米南部サウスカロライナ州で、州議会の敷地内に掲揚されてきた南部連合の軍旗を撤去する法律が成立した。

同州のヘイリー知事によれば、旗は現地時間10日午前10時に下ろされた後、博物館に移される。

この旗は、19世紀の南北戦争で奴隷制を支持した南部連合のもの。その後、アフリカ系米国人の権利拡大に反対する運動のシンボルとしても扱われてきた。

そのため長年、アフリカ系米国人を中心に議会敷地からの撤去を求める声が上がっていたが、「南軍旗は南部文化の象徴」と主張する人々の声にかき消されてきた。

だが今年6月、同州チャールストンの教会でアフリカ系住民9人が殺害される事件が発生。容疑者が同じ旗を掲げている写真が見つかったことから、撤去を求める声が高まっていた。

撤去を義務付ける法案は7日に州上院を通過。下院での審議は8日正午ごろに始まった。だが撤去に反対する議員たちが次から次へと修正案を提出したため、審議に半日以上を要し、翌9日未明に94対20の賛成多数で可決された。

「手放しでは喜べない。議会の決断を促したのは(チャールストンの)悲劇だったのだから」と、撤去を主張してきた州下院のジェニー・ホーン議員は言う。

ヘイリー知事は法案に署名する際、9本のペンを使用した。ペンはチャールストンの事件で命を落とした9人の犠牲者の遺族に贈られるという。

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