米国で交通事故死が14%増、07年以降最悪か
(CNNMoney) 米国で今年1~6月に交通事故で死亡した犠牲者の数は、前年同期比で14%も増加したことが、全米安全評議会(NSC)による最新の統計で明らかになった。
この傾向が続いた場合、今年1年間の死者数は2007年以来最悪のレベルに達することになる。
1~6月の交通事故死者は1万8600人。昨年の同じ時期は1万6400人だった。
交通事故に関連した賃金や医療費、物損などの損失は推定1520億ドル(約18兆9000億円)に上り、前年同期比24%増となった。
NSCによると、ガソリン価格が昨年から平均30%も下落したこと、雇用情勢の改善で通勤者が増えていることなどによる交通量の増加が原因の一端とみられる。
NSCのハーマン会長はもうひとつの原因として、「米国人の携帯電話中毒」を挙げた。運転中の文字入力はほとんどの州で禁止されているが、NSCが沿道で実施した調査によると、ハンドルを握りながら携帯電話を操作するドライバーは増加傾向にあるという。