米フロリダ州の病院、乳児の心臓手術を中止 CNN報道受け

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乳児の高い死亡率に疑問の声

(CNN) 米フロリダ州のセントメアリー病院は17日、小児患者に対して行っていた心臓胸郭部の手術プログラムを中止すると発表した。これに先立ちCNNは1年にわたる調査報道で、同病院が2011~13年に実施した小児向け開胸手術の死亡率は、全米平均の3倍超に当たる12.5%に上ると伝えていた。

同病院が11年にこの手術を始めて以来、心臓手術を受けた乳児のうち少なくとも9人が死亡、1人にまひが残った。

フロリダ州の専門家委員会は14年6月、同病院に対し、生後半年以下の乳児への心臓手術や、小児患者への難易度の高い心臓手術を中止するよう勧告していた。しかしその後も同病院は手術を続け、死者が出ていた。

病院側は17日、地元メディアに対し手術の中止を決めたことについて「病院として決めたことであり、フロリダ州など当局の勧告に基づく決定ではない」と強調。「不正確なマスコミの報道により、プログラムの持続が難しくなった。現時点では地域社会に必要とされるサービスに専念することが最善と判断した」としている。

CNNの一連の報道については、死亡率の計算に誤りや誇張があると反論、リスクを勘案した死亡率は全米平均の範囲内に収まっているとした。

同病院は小児心臓手術について包括的な見直しを行うと説明。見直し作業が完了するまでそうした手術は実施しない方針を明らかにした。

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