低所得層が投票しない理由 米選挙を考える
教育と政治参加
教育水準に応じて有権者の間に大きな差が生じていることも研究により分かっている。12年、高校を卒業していない人々の投票率は40%以下。一方、大卒以上での投票率は77%に上った。
米世論調査機関のピューリサーチセンターは今年、「経済基盤の確かさは政治参加に関するあらゆる指数と強い相関がある」とする報告書を発表。経済基盤の欠如が低投票率の主因になっているのかどうかは明らかにしていないものの、影響があることは示唆されている。明日の食べ物を心配する状況では政治について考えを巡らすのが難しいとしても無理はない。