バイデン氏、大統領選に初言及 可能性あれば「躊躇しない」
ワシントン(CNN) ジョー・バイデン米副大統領(民主党)は3日、2016年の大統領選に出馬する可能性について、有望な選挙戦が展開できると判断すれば「躊躇(ちゅうちょ)はしない」と語った。公の場で同氏自らがこの話題に言及するのは、出馬の観測が浮上して以来初めて。
バイデン氏はアトランタのユダヤ教会で講演後、参加者からの質問に答えて「まだ有望な展開に持ち込むことができると判断すれば、躊躇はしない」と言明した。
ただ、同氏は5月に息子のボー・バイデンさんを脳腫瘍(しゅよう)のため亡くしたばかり。「決断に当たっては、選挙戦を切り抜けられる気力が家族と自分にあるのかどうかが最大の要因になる」とした。
これまでバイデン氏は、側近に相談したり民主党の幹部に接触するなどして非公式の場で出馬の可能性について検討していた。息子のボーさんも死の間際、父に出馬を促したと伝えられている。
3日の講演では、イランの核開発を巡る合意をはじめ、オバマ政権の外交成果と自身の果たした役割を強調。イスラエルとユダヤ人を支持する姿勢もアピールした。