トランプ氏めぐり保守系メディアが二分 米大統領選
ニューヨーク(CNNMoney) 来年の米大統領選に向けた共和党指名候補争いで、実業家のドナルド・トランプ氏がこの夏、同党有権者の支持を多く獲得した。だが、トランプ氏に関する意見は既存の保守系メディアの間で大きく割れている。
コメンテーターの中には、トランプ氏が保守主義を侮辱し、共和党が政権に返り咲く可能性を危うくしているとの批判がある一方、米国政治に欠けている反体制的な戦闘姿勢を同氏が体現しているとする声もある。
以下では、保守系メディアで影響力が強い人物らのトランプ氏をめぐる立ち位置を見る。
トランプ氏の味方
アン・クールター氏:保守派として有名なメディア人の中でも最も熱烈にトランプ氏を支持。特にトランプ氏の強硬な移民政策に共感しており、人工妊娠中絶などを行う非営利組織「全米家族計画連盟」を同氏が支持したことには目をつむる構えだ。
ショーン・ハニティ氏:フォックス・ニュースの司会者。トランプ氏と同ニュースのロジャー・アイレス会長の間で最近もめ事があった際は、仲介役に。トランプ氏はこの後、ハニティ氏とのインタビューには和やかに応じた。
ハニティ氏はやはり保守派のグレン・ベック氏の批判からトランプ氏を擁護。ベック氏宛ての公開書簡の中で、「政治に関する彼の率直な外部からの視点を気に入っている」などと述べた。