トランプ氏めぐり保守系メディアが二分 米大統領選
ビル・オライリー氏:数百万人の不法移民を強制送還するとのトランプ氏の公約をめぐり、8月18日夜のインタビューで問いただした。ただ、両氏がお互いに敬意を持っているのは明白で、12年には共に米大リーグ・ヤンキースの試合を観戦。6月には「ヒラリー・クリントン氏のあいまいな言動よりトランプ氏の率直な物言いの方が良い。いつ何時でもだ」と述べた。
ラッシュ・リンボー氏:米国で最も人気のあるラジオ司会者の一人。いずれの共和党候補に対しても批判を避ける方針だが、トランプ氏に良い印象を持っていることは間違いない。7月には、「移民に関する議論に全面的な変化をもたらした」として評価した。
マイケル・サベッジ氏:保守派のラジオ司会者。コールター氏に唯一比肩するほど熱烈なトランプ氏支持派で、「我々が持つ最高の選択肢」としている。7月、ラジオ番組のゲストとしてトランプ氏を招いた際は、「あなたはこの時代のウィンストン・チャーチル(元英首相)だ」と述べた。
ブレイトバート・コム:保守系のニュースサイト。トランプ氏とは長年、良好な関係を築いており、トランプ氏の側でもここ数年、同サイトに「独占ニュース」を提供。8月15日付の記事では、トランプ氏は「絶好調」であり「大統領の風格」を見せたとしている。
トランプ氏の敵
ジョージ・ウィル氏:保守系コラムニストで、トランプ氏とは犬猿の仲。トランプ氏はツイッターで再三ウィル氏を攻撃しており、フォックス・ニュースが同氏の出演を許していることに疑念を呈した。
一方、ウィル氏の側でも8月12日に米紙ワシントン・ポストのコラムで、トランプ氏は「偽の共和党員」だと反撃。16日には、核兵器を動かす権限を同氏に与えることの是非を考慮すれば、有権者は考えを改めるはずだと示唆した。