消火装置機能せず、当局が調査へ 米ラスベカスの旅客機出火
(CNN) 米ネバダ州ラスベカスのマッカラン国際空港で8日夕に発生した、離陸直前の英ブリティッシュ・エアウェイズ機の左翼エンジン出火で、原因究明に当たる当局筋は9日、同機の消火システムが作動したものの機能しなかった事実を明らかにした。
火災発生の警告灯がある時点で点滅していたこともわかった。消火システムが正常に作動しなかったり、燃料系統パイプが壊れたりして火災の拡大につながったのかなどを調べる方針。
目撃者の証言によると、消防隊が出火から数分内に現場に着き、煙が立ち上る中で消火活動を始める際にも火災は続いていたという。
エンジン出火は同航空2276便の米ボーイング社製777型機で発生。乗客159人、乗員13人が搭乗し、出火で27人が地元の病院で手当てを受けた。9日午後までに全員が退院したという。
クラーク郡の消防当局幹部によると、負傷者の大半は機内4カ所で作動した緊急脱出用シューターで機外へ逃れる際にけがをした。
同便はロンドン行きだった。