6歳の兄に撃たれ3歳児死亡、銃所持の父親を逮捕 米シカゴ
シカゴ(CNN) 米シカゴの民家で、兄弟で遊んでいた6歳の兄が誤って3歳の弟を銃で撃ってしまう事件があった。弟は搬送先の病院で死亡し、父親は子どもを危険にさらした容疑で逮捕された。警察が19日に明らかにした。
警察によると、事件は17日、兄弟が「警官と泥棒ごっこ」をして遊んでいる最中に起きた。銃は弾丸を込めた状態でパジャマにくるんで冷蔵庫の上に隠してあり、兄が手に取ったところ、銃弾が発射されて弟の頭に当たった。
警察は父親のマイケル・サンティアゴ容疑者(25)を、子どもを危険にさらした容疑で逮捕した。
事件当時、サンティアゴ容疑者は仕事に、母親は買い物に出かけていて不在だった。階上に住む祖父が銃声を聞いて階下に駆けつけ、血まみれで倒れている子どもを発見。近くの病院に駆け込んだが、病院で死亡が確認された。
サンティアゴ容疑者は調べに対し、護身用として犯罪集団から違法に銃を入手したと供述している。6歳の息子には1週間ほど前に銃を見せ、大人しか使ってはいけないと話して聞かせていたという。
幼い子どもが犠牲になったことで、銃規制を巡る論議も再燃している。規制強化を訴える側は、子どもが銃を見付けられないよう、安全な保管を法律で義務付けるべきだと主張。これに対して全米ライフル協会は、義務付けは不要だと反論する。
米疾病対策センターによると、銃の事故で死亡した14歳未満の子どもは2013年の1年間で69人。このうち30人が5歳未満だった。