米国成人の喫煙率が最低水準、14.9% CDC
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は28日までに、米国成人の喫煙者の比率が今年1~6月の上半期では14.9%となり、1997年の統計開始以降では最低水準に落ち込んだとの暫定調査結果を発表した。97年は24.7%だった。
CDCが今月13日に公表した2014年通年の記録では、成人の喫煙者は16.8%だった。今回の調査結果はCDCの健康関連問題の統計部門がまとめた。
喫煙者の比率は2020年までに12%もしくはそれ以下の水準に落ち込むとの見方もある。
CDCのトム・フリーデン所長は今回の調査結果について、励みになる材料になるとしながらも喫煙は依然、米国で防止可能な死因の首位にあると指摘。成人の喫煙者人口は約4000万人おり、禁煙を決断しなければ約2000万人が早期に死亡する恐れがあると警告した。
所長によると、喫煙者人口は1997年から2004年までの間、減少基調を維持していた。その後、09年までは横ばい状態が続き、同年以降に再度、減少の傾向が続いていた。09年にたばこ関連税が引き上げられ、米食品医薬品局(FDA)によるたばこ規制が本格化したこととの関連性に注意を向けた。