アスファルトの下に「生き埋め」、新生児を救出 米LA
(CNN) 米ロサンゼルスでこのほど、歩道わきのアスファルトの割れ目の中に生後間もない赤ん坊が埋められているのが見つかり、通りがかりの人の通報で救出される出来事があった。警察は殺人未遂や子どもを危険にさらした容疑で親の行方を追っている。
発見者の姉妹は27日、歩道を歩いていて足元からかすかな泣き声が聞こえるのに気付いた。猫の声かもしれないとも思ったが、やはり赤ん坊の声に間違いないと考えて通報したという。
ロサンゼルス保安官事務所から駆けつけた警察官は、道路わきの割れ目に入れられ、上からアスファルトなどの破片をかぶせられていた女児を救出した。
赤ん坊は病院のものと思われる毛布にくるまれていたが、体は冷え切っていて、救急隊が現場で応急手当てをして病院に運んだ。その後の容体は安定しているという。
警察によると、まだ生後36~48時間しかたっておらず、命を取りとめたのは幸運だった。
ロサンゼルス郡には、親が事情を告げずに赤ん坊を病院や消防署に置いていくことのできる制度がある。住民は地元メディアの取材に対し、「赤ん坊を穴に捨てて置き去りにするなんてことが、どうしたらできるのか」と憤った。