トランプ氏、発言は「イスラム教徒のため」 批判受け弁明
(CNN) 来年の米大統領選で共和党の指名獲得を目指す実業家ドナルド・トランプ氏が「全てのイスラム教徒の米国への入国を禁止すべきだ」と主張して激しい批判を浴びている問題で、同氏は9日、自分はイスラム教徒の利益のために行動していると弁明した。
トランプ氏はCNNのテレビ番組でインタビューに応じ「私はイスラム教徒のためを思ってやっている」と強調。「私と意見を同じくするイスラム教徒の友人もたくさんいる。そうした人たちは『ドナルド、君は問題を表に出してくれた。実にすばらしい』と言ってくれている」と述べた。
また「中東でもトップクラスの重要人物」から電話をもらい、「ドナルド、君は本当によくやった」と謝意を告げられたという。
トランプ氏は「イスラム教徒の友人はたくさんいるが、素晴らしい人たちばかりだ。みんな私の行動を喜んでいる」とした上で、「中東は大好きだ。中東の人々も大好きだ」と付け加えた。
共和党内の有力者やライバル候補らから厳しい批判が上がっている点については「私を批判していない人々、それは大衆だ。大衆は私の発言に賛成してくれている。(カリフォルニア州サンバーナディノで)人々が2人のけだものに射殺されたのを分かっているからだ」との見解を示した。
トランプ氏は9月、共和党の指名争いで敗れても第3党からの立候補はしないことで党と誓約書を交わしている。本当に第3党からの出馬はないのかとの問いには「相手が約束を破らない限り、可能性は非常に低いと思う」と答えたものの、党からトップ候補にふさわしい扱いをされず、公平な競争ができないのであれば、「あらゆる可能性が開かれている」とも述べた。