ホワイトハウス報道官、「トランプ氏は大統領に不適格」と批判
ワシントン(CNN) 米大統領選の共和党候補者指名争いで首位に立つ実業家ドナルド・トランプ氏がイスラム教徒の米国への入国を禁止するべきだと述べたことに対し、ホワイトハウスのアーネスト報道官は8日、このような発言をする同氏に「大統領になる資格はない」と厳しく批判した。
ホワイトハウス当局者が野党の指名レースでこれほど踏み込んだ発言をするのは、極めて異例のことだ。
アーネスト氏は同日の記者会見で、大統領は就任宣誓で「合衆国憲法の維持、保護、擁護」を誓うことなっていると指摘。憲法に反した主張を行うトランプ氏には、大統領就任の資格がないとの見方を示した。
アーネスト氏はまた、共和党の指名を争う候補らは全員、最終的に指名を獲得した候補者を支持するとの宣誓に署名しているとも指摘し、「かれらがトランプ氏を支持するとの誓いを守るなら、それ自体も不適格の要件になる」と語った。
そのうえで、共和党全体がトランプ氏の道連れになり、「歴史のちりと消える」可能性が高まっていると言及。トランプ氏を「祭りの客引き」と呼んで批判した。