CMに本物の泥棒が登場 米タコス店が被害を逆手に宣伝
(CNN) 夜間に泥棒に入られる被害に遭った米ラスベガスのタコス料理店が、防犯カメラに映った犯人たちの映像をユーモアたっぷりのCMに仕立て上げ、インターネットで評判になっている。
個人経営のタコス料理店、フリホレス&グレスカス・グリルド・タコスに3人組の男が押し入ったのは16日。男たちが店内を荒らし回る様子が防犯カメラに映っていた。
警報が鳴ったため経営者のグレッグ・カールソンさんが店に駆け付けると、ガラス製の扉が破られ、現金箱2箱が持ち去られていた。幸いなことに現金は入っていなかった。
カールソンさんは、「これをうまく利用すれば、人々の関心を集めて店に来てもらえるかもしれない」と思い付いたという。
CM用のビデオを作成したカールソンさんは、事件の翌日、これをユーチューブに投稿。店内を必死で探し回る男たちの映像に、「この人はどうしてもタコスが食べたかったのです」「無我夢中でタコスを探します」などの文字を重ねた。
男たちが現場から逃走すると、おいしそうなタコスが大写しになって「当店のタコスが人々に突拍子もない行動をとらせるとするなら、その責任は私たちにあります」という断り書きが流れる。
ビデオでは犯人探しへの協力も呼びかけた。事件解決の手がかりとなる情報の提供者には、お礼にタコスを進呈する意向だという。
事件以降、同店にはビデオを見て来たという客が増えたといい、「これほどの反応は予想していなかったので、本当にうれしい」とカールソンさんは話している。