動物保護公園占拠のリーダーら逮捕、1人死亡 米オレゴン州
(CNN) 米オレゴン州南東部のマラー野生動物保護公園内にある連邦政府の建物が、地主らの権利を主張する抗議集団に占拠された問題で、警察は26日までに集団の中心人物ら8人を逮捕した。メンバーの1人は警察との銃撃戦で死亡した。
武装集団のアモン・バンディー容疑者らは建物の占拠に関連して、連邦職員に対する公務執行妨害や脅迫などの重罪容疑で逮捕された。
捜査当局者がCNNに語ったところによると、当局は同日、幹線道路上でバンディー容疑者らが乗った車2台を停止させた。
同容疑者の兄ら2人は指示に従わず、銃撃戦の末に兄が負傷、もう1人が死亡した。最初に発砲したのがだれだったのかは分からないという。
死亡した男は最近、テレビ局とのインタビューで「自由は命よりも大事」などと語り、収監されるくらいなら殺されたほうがましだと話していた。
当局はこの現場でバンディー容疑者兄弟ら5人を逮捕し、さらに占拠現場に近いバーンズ市内で2人を逮捕した。
連邦捜査局(FBI)の報道官によると、もう1人のメンバーがアリゾナ州ピオリアで自首した。この男は以前、同州で反イスラムのデモを率いてニュースになった人物だという。
バンディー容疑者らは、連邦政府が動物保護を理由に農場主から強制的に土地を取り上げているなどと主張し、政府の土地に放火したとして有罪を言い渡された農場主親子への支持を訴えていた。